天竜の山あいでものづくりを行っている。都会から引っ越してきてこの地に暮らし始めてから、夜空がまだまだ暗いことに気が付いた。夜ごと星空を眺めていたが、なかなか星と星座の位置関係がわからない。そこで、星座をみるためには1つの星座ごとに対応した星座盤というものがあったら便利だと思った。いろいろ考えた結果、今作っている星座盤にいきついた。これにより、夜空にかざすだけで星座がどこに、どんな形で存在するのかがわかる。また星座絵も重ね合わせられるので、星座絵がどんな向きで、星座を構成する星とどのように対応するのかが容易にわかる。星座絵からはギリシャ神話にも思いを馳せられる。夜空を見上げる時に、より楽しくなる道具になるのではないか。
また、この星座盤を使って星や星座に親しんだ子供たちが将来、天文などの自然科学の研究者あるいはロケットや人工衛星の技術者になることもあるように期待している。もちろん大人の人たちの趣味にも貢献出来たら良いと思っている。また工房では、バードコールというものも作っている。これは小鳥の鳴き声に似た音が出せる小物である。野山に持って行ったら、鳥たちと友達になれるかもしれない。